マスク氏の宇宙ブロードバンド計画前進

2018-02/17

出典:Bloomberg

スペースXの衛星ブロードバンドサービス展開を米連邦通信委員会が認可

情報格差を埋めるには革新的な技術が必要-パイ委員長
スペースXは低軌道衛星4425基の運営でFCCに承認申請

イーロン・マスク氏率いる米スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)の低軌道衛星打ち上げ計画が、米当局の承認獲得に向けて前進した。宇宙からのブロードバンドサービス提供を目指す事業者がもう1社増えることになる。

  米連邦通信委員会(FCC)のパイ委員長は14日、通信衛星技術を用いて米国および全世界でブロードバンドサービスを提供するスペースXの計画を承認するよう勧告した。次は他の4人のFCC委員がこれを検討することになる。FCCはこれまでに、ワンウェブとスペース・ノルウェー、テレサット・カナダがそれぞれ提出した同様の申請を承認済み。

  パイ委員長は電子メールで配布した資料で、「米国のデジタルデバイド(情報格差)を埋めるには革新的な技術が必要だ」とコメントした。

  スペースXのジョン・テーラー広報担当は直ちにはコメントせず、同社計画の詳細を提供することも控えた。ただ、FCCは昨年、高度1110-1325キロメートルの地球周回軌道への衛星4425基の投入と運営で同社が承認を求めたことを明らかにしていた。

原題:Elon Musk’s Broadband-From-Space Plan Clears Crucial U.S. Hurdle(抜粋)


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転載元:ロイター2018年2月15日より

スペースXの衛星ブロードバンドサービス展開をFCCが認可

[ワシントン 14日 ロイター] – 米連邦通信委員会(FCC)は14日、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が率いる米宇宙ベンチャー企業、スペースXに対し、衛星を使ったブロードバンドサービスの米国内外での展開を認可した。

FCCのアジット・パイ委員長は声明で「衛星技術は、光ファイバーも携帯電話の基地局もない地方やへき地で米国民を助けてくれるだろう」と述べた。

スペースXは2月1日FCCに対し、大型ロケット「ファルコン9」に試験衛星を搭載する計画を申請し、認められた。ロケットは17日に米カリフォルニア州で打ち上げられる。

スペースXは6日に、大型ロケット「ファルコンヘビー」の試験打ち上げに成功していた。