【東京五輪疑惑】KADOKAWA会長を逮捕。賄賂性認識か

KADOKAWA会長を逮捕 五輪組織委元理事に贈賄疑惑 東京地検

2022/9/14 NHK NEWS WEB

東京オリンピック・パラリンピックのスポンサー契約をめぐる贈収賄事件で、東京地検特捜部は、出版大手、KADOKAWAの角川歴彦会長(79)が、大会組織委員会の高橋治之元理事に総額6900万円の賄賂を提供していたとして、新たに贈賄の疑いで逮捕しました。

逮捕されたのは、出版大手、KADOKAWAの会長、角川歴彦容疑者(79)です。


東京地検特捜部の調べによりますと、角川会長は大会のスポンサー選定などで便宜を受けたことへの謝礼などとして、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)に去年までの3年間に総額6900万円の賄賂を提供したとして、贈賄の疑いが持たれています。
特捜部は今月6日、KADOKAWAの、元専務、芳原世幸容疑者(64)と、担当室長だった馬庭教二容疑者(63)の2人を、高橋元理事への贈賄の疑いで逮捕するとともに、元理事を受託収賄の疑いで再逮捕し、捜査を進めていました。

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KADOKAWA会長、賄賂性認識か 「指摘あり名目変更」社員報告

2022/9/16 毎日新聞ニュース

東京オリンピック・パラリンピックを巡る汚職事件で、贈賄容疑で逮捕された出版大手「KADOKAWA」会長、角川歴彦(つぐひこ)容疑者(79)が、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=側への送金前に、社員から「社内の弁護士から賄賂に当たる可能性を指摘され、送金名目を変更した」と報告を受けた疑いがあることが関係者への取材で判明した。社員は東京地検特捜部の任意聴取にもこの経緯を供述している模様だ。

 特捜部は、この報告に用いられた社内資料を押収しているとされ、社員の供述と合わせて会長の賄賂に対する認識の立証が可能と判断し、逮捕に至ったとみられる。一方、関係者によると、角川会長は「部下から送金の報告は受けたが、スポンサー選定の謝礼とは聞いていない。元理事の知人の会社に送金したもので、元理事に資金提供した認識はない」と賄賂性を否定しているという。

~中略~

関係者によると、角川会長への報告を認めているのは馬庭元室長の同僚社員。KADOKAWAは19年4月にスポンサーに決定した後、スポーツ事業のコンサルタント料名目で、元理事の知人の深見和政容疑者(73)=受託収賄容疑で逮捕=が社長のコンサルティング会社「コモンズ2」に計約7600万円を送金した。元々は、スポンサー選定の「コーディネートフィー」(調整料)として支払いを検討していたが、社内の弁護士から賄賂となる可能性を指摘され、コンサル料に変更したとされる。

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