米FBI、トランプ氏の別荘を家宅捜索、トランプ氏「大勢のFBI捜査官に攻め込まれ、侵入されている」

PHOTO: WILFREDO LEE/ASSOCIATED PRESS
2022/08/09|THE WALL STREET JOURNAL
FBI、トランプ氏のフロリダ州別荘を家宅捜索
【ワシントン】米連邦捜査局(FBI)は8日、フロリダ州パームビーチにあるドナルド・トランプ前大統領の別荘「マールアラーゴ」を家宅捜索した。事情に詳しい関係者らによると、同氏による政府記録の扱いを巡る捜査の一環。
トランプ氏は声明で「米大統領が過去にこのようなことをされたことはない」とし、「関連する政府機関と力を合わせて協力してきた、予告なしで自宅がこのような捜索を受ける必要はなく、適切でもない」と述べた。また自身の金庫も開けられたという。
FBIによる捜索の詳細に関しては、今のところ明らかになっていない。トランプ氏の側近らやホワイトハウスからは今のところコメントは得られていない。司法省の報道官はコメントは控えた。
FBIがこのような家宅捜索を実施するには、犯罪が行われた可能性があると判事を説得する必要がある。司法省はトランプ氏による政府記録の扱いに加え、2021年1月6日に発生した議会襲撃事件に関連する同氏の動きを捜査している。事情に詳しい関係者らによれば、今回の捜索は襲撃事件に関するものではない。
米国立公文書記録管理局(NARA)は2月、議会の委員会に対し、トランプ氏がフロリダの邸宅に政府の機密記録を保管していたと報告。この問題に関しNARAは司法省と連絡を取り合っていたことも明らかにしていた。
NARAは1月にトランプ氏からこれら記録を15箱分取り戻したが、退任する大統領は政府記録を提出することが連邦法で義務付けられているため、同氏がこれらを順守したか疑問が生じていた。事情に詳しい関係者らによれば、記録の中にはバラク・オバマ元大統領がトランプ氏に残した書簡や、同氏と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記とのやり取りが含まれていた。
https://jp.wsj.com/articles/trump-says-mar-a-lago-home-raided-by-fbi-agents-11660002741