「地球の磁場が弱くなっている」欧州宇宙機関・地磁気観測衛星(SWARM)が確認

2014-07-01

▲ 欧州宇宙機関のニュースリリースより、2014年 6月の地球の磁場の分布。地球全体の磁場が均等に弱くなっているのではなく、場所によりずいぶんと差があるようです。(出典:In Deep

参考:SWARM (人工衛星) :Wikipedia

Swarm reveals Earth’s changing magnetism
ESA (欧州宇宙機関) 2014.06.19

人工衛星 SWARM が明らかにした地球の磁場の変化

欧州宇宙機関(以下 ESA )の3基の人工衛星が連携して地球磁気圏の観測をおこなっている衛星 SWARM (以下 スウォーム)から送られてきた最新の高解像度のデータセットの結果は、私たちの地球を保護している地球の磁場のもっとも最近の変化をあきらかにした。

スウォームは2013年11月から運用されており、宇宙線の衝突や荷電粒子から地球上の私たちを保護してくれている地球の磁場の複雑な仕組みに対して前例のない洞察を提供してくれている。

過去6ヶ月の間におこなわれた観測では、磁場は、地球の西半球で最も劇的に減少しており、全般的にも地磁気が弱くなっていることを示している。

他方、たとえばインド洋南部などでは、磁場は今年1月以来強くなっている。

また、最新の測定で、北の磁場がシベリアに方向に向けて移動していることも確認された。

これらの変化は、地球の核に由来する磁気信号に基づいている。今後数ヶ月にわたって、科学者たちは、他の情報源、すなわちマントル、地殻、海洋、あるいは電離圏や磁気圏からの磁気の影響を解明するためにデータを分析する。

これらは、宇宙天気のトリガーとなる私たちの地球内部で発生する自然現象のプロセスが太陽活動によるものだという新しい洞察を提供するものかもしれない。同様に、これらの情報は、なぜ地球の磁場が弱まっているのかをよく理解できるキッカケとものとなるかもしれない。

これらの結果は、デンマーク・コペンハーゲンでの「スウォーム科学会議( Third Swarm Science Meeting )」ではじめて発表された。

出典:http://oka-jp.seesaa.net/article/400642031.html

https://mizu888.at.webry.info/201407/article_4.html


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